1325年の日本の建長寺船と1342年の天龍寺船

会社組織の原型は大航海時代の航海船といわれる。コロンブスなどの航海者が資金を集め、帰ってきたら利益の一部を出資者に還元するというものだ。
その大航海時代の始まりは通常ヨーロッパにおける15世紀のことを言う。

一方、その観点から言うと実は1325年の日本の建長寺船や1342年の天龍寺船の方が100年程度早いと思われる。
むしろ、寺社の造営という目的があるため、西洋の大航海時代の航海船よりも目的がはっきりしており、会社という観点からはより会社組織に近いと考えられる。
1323年にも京都の東福寺が関与し船を出したが、現在の韓国の新安近くで沈没し、1982年に引き揚げられた。引き揚げられた遺品には東福寺の名が多く記されており、現在、韓国で保管されている。余談だが、近年、日本の寺院で韓国人の窃盗団に盗難された仏像が韓国から日本の返還がされず問題になっているが、新安沈没船の遺物こそ東福寺の名が記されており、東福寺は今もなお京都で現存しているので、
「遺物は日本の東福寺に返還されてもよいのではないか。」などと、いう意見も出ようかと思いますが、おそらくは国連海洋法条約149条により韓国政府が保存しているのであろう。ただし、同条では所有権についての言及はされていないが…。

話を元に戻そう、出資という観点から現在の会社組織は変わりつつある。クラウドファンディングだ。
現在、投資型のクラウドファンディングは金融商品取引法に規制されている。具体的には少額電子募集取扱業者制度である。第一種は最低資本金が1000万円、第二種は最低資本金が500万円であり、かなり最低資本金が減額されたが、その一方で事務的な手続き、課される責任などは、厳格に定められており、一般の人が参入するには容易ではない。詳しくは関連法令を参照して欲しい。
しかしながら、ここ数年でクラウドファンディングは普及してきており、イノベーションにより顔も名前も知らない個人や法人から少額の投資を集められるようになったというのは画期的なことである。つい数年前まで、個人が会社を起こすときの初期資金は親類や近しい知人友人に対してしか出資は頼めなかった。
会社を設立することも徐々に容易になっていくにちがいない。

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