過重労働

東大卒の女性新入社員高橋まつりさんが過重労働で自殺した事件後、日本中が過重労働について目を向けはじめた。

これまでの日本企業は過重労働を放置しすぎていたと思われる。
筆者自身も若いころは朝5時台に起床し、8時に会社に到着。夜仕事が終わって寮についた時は夜の23時過ぎだった。平日の実質の睡眠時間は4-5時間だった。もちろん満額の残業代をつけることは許されなかった。おそらく満額の5%も残業代をもらっていなかったと記憶している。当時、残業が多すぎると、声を上げる上司はいたことはいたが、その上司は辞めてしまった。少なくとも20年前から日本企業はそんな具合だった。ワークライフバランスなどという言葉はまだ、普及してなかった。

皮肉にも、電通(という一流企業)、東大卒、新入社員、女性、自殺
という5つのキーワードが重なったことでが日本の過重労働を減らすきっかけとなった。ようやくである。

日本企業は、とにかく非効率である。ひとつの決裁をするために、協議書(あるいは稟議書とも。)に、5-6人の承認を必要とする。協議書は通常平社員が書き直属の上司がチェックする。そのチェックにおいて直属上司が協議書の書き方に納得いかないとまたヒラ社員に戻される。まず、ヒラ社員と直属の上司で何往復かあり、ようやく2人目の上司に回るが、その2人目の上司が納得いかないと、またヒラ社員に戻る。そんなことをしていると、ヒラ社員は一つの協議書を通すのに最低でも2-3回、多いときは十数回も修正させられる。中には内容うんぬんより、「言い回しが気に入らない」といって戻されることもある。

また、5-6人の承認者は随時、外出やら接客やら他の仕事もしているので、非常に協議書が回るのも遅い。

誰も責任をとらない組織が結局、多くの社員を苦しめる。

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